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猫の恩返し

 その家には2匹の猫がおったが、これは若い方のこまちゃんという猫の話じゃ。

 その仔はテレビの裏側に何かいると思って、手を伸ばしたりするトンチキな猫じゃった。

テレビの後ろ

 鏡にはっきり写っていると気にしないのに、ぼんやり映っていると何かいると思うのじゃな。

 2匹とも死にそうになっていた野良猫じゃったが、今では一歩も外に出ることのない家猫じゃから、危機感がないというか、すっかり軟弱になってしもうとる。

 飼い主のオヤジは、いつも猫たちに話し掛けておった。

「なあ、お前たち。恩返しって知っているか?一宿一飯の義理とも言うが、食わせて貰ったらそれ相応の礼をせねばいかんぞ。とうちゃんは金が無くて困っておる、どこぞで金を拾ってこんか」

 そうしたら今日の事じゃ、こまちゃんがオヤジの枕元にキラリとひかるものを弾いてきた。

 こまちゃんはペッボトルの蓋などを弾いて遊ぶのが好きなのじゃ。それに猫じゃらしのおもちゃをオヤジの寝床に貯めるのも好きなのじゃな。

 オヤジが何だろうとひかるものを見ると、何とそれは一円玉だったのじゃ。

「おお、金を拾ってきたのか!偉い奴だ!」

 オヤジは喜んでこまちゃんを誉めたが、ふと気付いてこう言った。

「せっかくなら一万円ぐらい拾ってこんかい」

 それを聞いたオヤジの嫁が諭したそうな。

「あなた、この家の中にはそんな大金は落ちていないでしょう」

 オヤジはたちまち悄気てしまったそうな。

                どっとはらい。
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コメント

 オチというか、
 かみさん正直者でして。(爆)
あはははは・・・・
素晴らしいオチ!
伝説は案外簡単に生まれるものかも知れんのう。ハルちゃんのションベン振りまき伝説とか。オヤジの嫁は寸鉄人を刺すような奴じゃ。( ̄◇ ̄;)
日常の出来事もこうやって日本昔話風にすると
伝説となっていくだろうか・・・ならないか(笑)

いや相変わらずオヤジの嫁の一言はほのぼのしている
ようで鋭いのじゃ。そして面白いのじゃ。じゃって
つければいいと思ってるのは私じゃ!じゃはは~

あれ面白いですよね。HALは鏡に反応してた時代が
ありましたが、やはり裏ばっかり気にしてました。

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